女たちがいのちとともに紡ぎまもり続けた「たましいの食べモノ」811年、みち(奥州街道)を奥へおくへと進んだ大和朝廷は本州最北のエミシ部落「都母・つぼ」(現在の青森県東北町)へ至り停戦。つぼのいしぶみを建立。日本中央(ひのもとまなか)と記し凱旋。ヤマト時代、まつろわぬ民・エミシの住まう東の果てこそ、ヒノモトだった。かつてヒノモトと呼ばれた南部地方。縄文遺跡とアイヌ語由来の地名が多く、縄文文化を担うアイヌとエミシとの深いつながりが偲ばれる。粉食好きで虫歯だらけだった縄文人の粉食に縄文クッキーというせんべい状粉食がある。遺跡から出土する粉食―どんぐり、ナラ、クヌギ、とち、クリ、クルミ―は、保存食として遠く江戸末期・天保時代まで当地の人々の命をつないだ。シトギという当地名物の原型、アイヌ粉食「シト」...2019.11.03 10:12縄文食文化遺産縄文エミシ川越せんべい店日本最古の南部せんべい店石窯手焼きおいらせ名物南部せんべい
十和田湖龍女考 序青森県おいらせ町に生まれ、おいらせ川とその源流・十和田湖を格別に自分に親しい景色とし、その自然と神秘を心の養分として育った。だからだろうか、文化人類学を学び現在の十和田湖神話を読んだ際、強烈な違和感と嫌悪感を覚えたのをはっきりと覚えている。山の禁忌を犯した狩人の男が呪いのため、龍となり十和田湖にすみついたが、お坊さんに倒され、そのお坊さんが代わりに龍と成り今も十和田湖を守っているというのだ。優しくも近寄りがたく、神秘的で女性的、という私の心象とも全く異なるし、何より人類学では、水源と川は女神の領域で、その女神は美しい蛇身と相場は決まっている。おっさんの龍な筈がない、と十和田湖を訪れる友人達に愚痴ったものだった。先日、十和田湖マルシェ...2019.11.03 10:00十和田湖縄文食文化遺産日本最古の南部せんべい店川越せんべい店縄文エミシ龍女母系社会